自宅でビジネス速読術トレーニングをナビゲートする「速読術パーフェクトマスター2」

情報処理型速読術

[SM]流れ像が視野を広げる(1)

 今回のテーマは4000文字レベルの速読術を目指す人のための内容になります。eLearningのProgram 12あたりまでクリアして、「スピードと質の底上げをしたい」という方、「さらに上を目指したい」という方のためのものです。

○徹底的に「見る」トレーニング

 4000文字を超える速読術でも、基本はスムーズ追跡トレーニングです。これは私たちの脳の理解の仕組み、「文字情報」の持つ特性、日本語の文章の特性から、絶対に避けられません。

 何も1文字ずつ見ていかなくても、視野を広げればいいじゃないかと感じる方もおられるかも知れませんね。実際、そのように主張する流派も存在します。

 確かに私たちの脳は広い視野に写る対象を感覚的に捉えることは可能です。これは同時多発的、並列的に感覚として起こってきますし、意識することが可能です。これを視覚的アウェアネスと呼びます。しかし、注意を向け、記憶に残せるのは1点だけなのです。

※視覚的アウェアネスとして受け止めたものも、記憶の奥底には眠っているという考え方があります。とりわけ画像についてはディテールはともかく印象以上のものは残っていると考えられます(養老孟先生は「ディテールは脳には入っていない」と主張していらっしゃいます。その一方で天才的な音楽家や画家野中には、あたかも目の前でスケッチしているかのような絵を思い出しながら描くことができたと言われています。これらの天才が記憶について特殊だったのか、想起力が抜群だっただけなのかは分かりませんね)。だからこそ、1度見たことのあるものを「再現しろ」と言われても不可能だとしても、「この中から選びなさい」と言われると、かなりの確率で選ぶことができるのです。(ただし、これは画像の記憶であり、文字に対する記憶は異質であると考えられます。またディテールは記憶されていないとも言われます。私たちは日常見慣れたはずのものですら「絵に描け」と言われると、はたと困り果ててしまうのはそのためだというわけですね。)この能力を読書に活用したのがP.R.シーリィ氏の「フォトリーディング・ホールマインド・システム」です。記憶の奥底に眠っている情報に敏感に反応し、読書の指針にするという方法を採用しています。また、この速読技法の中で焦点をずらす見方がありますが、その理由は以下の解説を読むと理解できるのではないでしょうか。

 今年刊行された速読の本に“洋画を見るときは映像と字幕を同時に見ることができるはずです”みたいなことが書かれていましたが、これはウソです。(--;

 絵を見るときも、映画を見るときも、私たちの意識はどこか1点に集中しています。本を読むときと同じように、1秒間に3回ペースで視点を移動させながら、全体像を見ているのです。(たとえば、モナリザを見る人の視点移動を記録すると、モナリザの輪郭をなぞるように移動し、特にその人の興味の向けられた部分に集中的に視点が集まるように移動します。

 さらに先週のマインドマップの記事で紹介したように、文字情報は「一次元的」「直線的」なつながりによって意味を持つという特性があります。

 文字情報が同時多発的に脈絡なく飛び込んできたとしたら、無秩序かつ意味不明な言葉の群れに、私たちの意識は混乱してしまいます。速読で、複数行は読めないとするのはこのためです。そして、視覚でとらえられたものも、意味が与えられ記憶につながらなければ瞬時に消えてしまいます。ページ見渡しトレーニングで何回も文字を眺めても記憶に残らないのは、そのためです。

 ですから文字を読み取ろうと思えば、必ず一点に集中し、それを連続的につないでやらなければならないのです。

 そして、日本語の特性という部分ですが、日本語というよりも日本語の文章表記の特徴です。

 日本語の文章はワードラッピングという発想がないため、行末で単語が分断されて「意味のない言葉のかけら」になってしまうことが多々あります。この「無意味な断片」は上述の通り、記憶されることなく消えていきます。

 ですから、行末と行頭はしっかりとつないでやらなければならない訳なんです。これも1文字ずつ順番に見ていかなければならない大きな理由です。

 と、ここまで書いたら恐ろしく長くなっていることに気がつきましたので、続きは次回。一応、下に紹介しているラボの記事で補足しておいてください。

 長くなりそうですので、(2)に続きます。
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投稿者 てら : 2005年11月17日 10:38 

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